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あなたは間違っている!?

ギター教則本の正しい使い方

ギターで挫折する方に多いパターンは「~が出来なくてつまずいた」です。


つまり教則本などの最初からやっていくうちに、難しいところ(不向きな技術)で止まってしまいそのままギター自体が嫌になってしまったわけです。


実は教則本はざっと目を通した後、簡単に出来そうなことから試していくのが正しい使い方です。


簡単に出来そうなことや練習していて楽しいことから手をつけて、他は後回しでいきましょう。


ドレミが弾けないからパワーコードをしばらく練習しよう、というようなかんじです。


そうすると先になって前は弾けなかったフレーズが(特にそのフレーズの練習はしていないのに)弾けるようになっていたりします。


僕はFコードやスウィープがそうでした。


ただ絶対に後回しにしてはいけないものが一つだけあります。


それは正しいフォームの習得です。


フォームは最初に間違って覚えると後から修正するのが困難です。


ピックの持ち方を含めたフォーム、これだけは後回しにしないで下さい。


正しいフォームが解らない方は、you tubeで色んなギタリストの動画を観て確認しましょう。


あまりギターを低い位置で持つ方はフォームが崩れていることもあるので、ギターを臍の前あたりで持っているギタリストを参考にして下さい。


CHARさんのフォーム、すごくきれいですよ。

 

初めてのギター購入ガイド

僕が自分の生徒さんにお勧めする初めてのギターは


1 無理なく買えて(特別裕福な方でない限り高くても6万円)

2 見た目が好みで

3 すごく変わった形ではないこと


です。


初めてのギターは当然ギターに関する知識・出したい音・自分にはどんなギターが弾きやすいかなどが曖昧な状態で買います。


例え詳しい人に相談に乗ってもらっても、その人はギターには詳しくてもあなたの好みや望んでいることをを完全には理解出来ません。


なぜなら、あなた自身でさえ完全には理解していないので説明が出来ないからです。


上記の理由から高価なギターは必要ありません。


「最初に高いのを買えばやる気が違う」と言う方もいますが、所有ギターの値段で左右される程度のやる気なら、どの道続かないでしょう。


「ずっと使うから」という意見もありますが、初めてのギターを実際にずっと使う人はまれですし(知り合いには一人もいません)、ほとんどの方が数年たつと(早い人は数ヶ月)新しく欲しいギターがでてきます。


当たり前です、その頃になってやっと自分の好みが確立されるので、使いたいギターも変わって当然です。


もちろんこれはただの一意見なので納得いかない方は無視して頂いて大丈夫なんですが(納得いかない方、ごめんなさい)、やはり僕は最初のギターは好みが出来上がるまでの叩き台だと思います。


しかしギター未経験でも、自分ではっきり判断出来ることが一つだけあります。


それは見た目です。


人に見せたくなるギター、持った姿を鏡で見てうっとりするようなギターを買えば、ギタリストとしての自分に自信が出ます。


「ライブをやりたい!」という思いも出るかもしれません。


何よりかっこいいギターは、クローゼットにしまわずに部屋に置いてペタペタ触りたくなります。


しまい込んだ場合より、練習時間は絶対増えます。


さっき言ったこととちょっと矛盾していますが、ギターのルックスはやる気に繋がります。


変形ギターについてですが、変形ギターは見た目に飽きてしまうのがスタンダードなものと比べて早いことが多いですし、一般的にあまり弾きやすいギターは少ないです(特に座った状態)。


「どうしてもこれがいい!」という場合以外はお勧めしません。


そして、必ず試奏してください。


弾けなくても持った感触はわかりますし、そのギターが自分に似合うかもチェックしましょう。


忙しくなければ、頼めば店員さんが代わりに弾いてくれます。


実際にそのギターに触れてない時に評判を聞いても、あまり参考になりません。


一度弾いてから質問するのがベストです。


万単位の買い物ですし、一回目当てのギターを弾いて家に帰ってネットで評価を調べ詳しい人に相談、もう一度店に行って弾いて納得したら購入ぐらいのプロセスを踏んで欲しいです。


あとやはり(特にアンプなどにこだわりがなければ)セットが得です。


正直セットの付属品は全て安物ですが、全部バラで揃えると結構します。


熱心に練習するつもりの方なら持っているお金をギターで全部使うより、一万円余らせて教則本や教則DVDを買い込むほうがはるかに良いです。


半年後にはっきりと差がでますよ。

ピックについて

ピックは様々な種類があるように見えて、実はそんなにバリエーションはないです。

ベッコウ・金属・石などの変わり種もありますが、ほとんどの方はプラスチック(というかセルロイドというか)製の一般的なものを使っていると思うので、そこに話を絞って進めます。

固さは

ソフト

ミディアム

ハード

エクストラハード

形は

おにぎり型(正式には何て言うんでしょう?)

ティアドロップ

ホームベース

に大別されます。

まずは固さから。

最初は弾き易さから弦の抵抗が少ないソフト(メーカーによってはソフト・ハードと明記していないものもあります)にいきがちですが、あれは基本的にアコースティックギター用でエレキギター用ではないです。

エレキの方はミディアム以上の固さを選びましょう。

ミディアムでもかなり柔らかいので、早いフレーズを弾くとしなり過ぎてピックが弦に絡みつく状態になります。

気になる方はハード以上の固さを選びましょう。

また当然音も変わります。

個人的に固いピックのほうが倍音の少ない、芯の通った音がします。

ですが、最初は音よりも弾き易さ重視でいきましょう。

形は、おにぎり型が最初は一番持ちやすいです。

スクールの生徒さんにどれでもプレゼントしますと言ったら、大抵皆さんおにぎり型です。

これはギタリストとしてのタイプによるのですが、パンクなどのざっくりしたコードバッキングを中心にしたいかたはおにぎり型が多く、もう少しテクニカルなソロやアルペジオをする方はティアドロップ、とってもテクニカルなソロ中心の方はホームベース型が多いです。

ですがエレキギターを弾く方は大半がティアドロップ型な気がします。

僕もそうです。

ちなみに僕のピックはオレンジのhideさんモデルの穴空きティアドロップ型のハードです。

滑り止めの穴が開いていて、先も適度に丸いので使いやすいです。

最後になりましたが、ピックはなんせ安いので、楽器屋に行くたびに色々買いましょう。

様々なものを試しているうちに、自分に合うものが定まります。

自分の好きなバンドのギタリストモデル、リラックマやキティ,ルパンなどのキャラクターものも楽しいですね。

PS ギターをやっていない友達にきれいなピックをプレゼントすると、非常に喜ばれます。

PSのPS 自分のバンド名を入れたオリジナルピックも、大手の楽器屋ならオーダー出来ます。持っているとかなり自慢ですね。

 

はじめて弾くならこんな曲(ミスチル編
MR.CHILDRENとは1992年にデビューした四人組バンドで・・・説明不要ですね。

結論からいきます。

「Tomorrow never knows」です。

ものっすごい売れました。コードが簡単、有名、ネットで情報が手に入りやすい、テンポが遅いというのが理由です。

実はもっと簡単な曲もあるんですが、知名度でこちらを選びました。

いくつか~onーというコードが出てきますが、この場合は普通の~のコードを弾けば音はとりあえず合います。

例えばGonFならGを弾けばOKです。

響きは変わりますが、そんなにおかしな感じはしないと思います。

コードチェンジのタイミングはピアノを注意深く聞いて合わせてください。

最初のFからGonFに変わるタイミングは、「とどまーる♪」の「ま」と同時です。

難敵Fが出て来ます、いい練習になるので弾けなくても何度もトライしてみましょう。

とりあえずは超省略形のF(薬指で4弦3フレット、中指で3弦2フレット、人差し指で2弦1フレット。5・6弦は弾かない。1弦も弾かない方が良いが、別に鳴っちゃってもOK)でやり過ごすというのも手です。

この簡単Fで弾いても、そこまでの違和感はないと思います。

いや、ちょっと違和感あるんですけど、とりあえずということなら良いのではないでしょうか。

次点で(すごく簡単とは言えませんが)「Everything(It's you)」です。結構前の曲ですが、皆さん一度くらいは聞いた事があるのではないかと思います。

テンポは早すぎず遅すぎず、ギター一本でも形になりやすいです。

Gsus4とGadd9の部分は普通のGでも音は合うんですが、やはり曲のキモなのでマスターしたいところです。

DonF#はDで大丈夫です。

Dsus4もDで大丈夫です。

バレーコードがいくつか出てきますが、弾いていて楽しいのはこちらです。

ギターが中心なので、弾き語りにもこちらの方が向いています(Tomorrow never knowsはピアノの印象が強いので)。

エレキでもアコギでも形になります。

なんですって、「難しすぎて弾けない」ですって!?

それなら恵比寿のギター・ボーカルスクール、ギターファースト恵比寿に行かなくちゃ(棒)



読むだけでわかる!「座って弾く時、ギターをどこに置けばいいの?間違った体勢って?」


エレキギターやフォークギター(ゆずのお二人が使っているようなギター)などを座って弾くとき、ギターを体のどこに載せるのが正解なのでしょうか?

実は正解は複数あるのですが、今回は一般的なものについてお話します(左利きの方は左右逆でお願いします)。

まず少し低めの椅子に座り、足を肩幅より少し開いて座ります。

膝とつま先は正面ではなく両足とも心持ち外側に開きます。

つまりちょっとガニ股の状態です、内股にならないようにしましょう。

この状態で右足の太もものつけ根あたりにギターを載せます。

ギターのボディの下側は腰骨との間に1~3cmほどの隙間があり、ギターの上の方は肋骨に触れている状態です。

背筋はピンと真っ直ぐにする必要はありませんが、猫背になりすぎないようにしましょう。

上から見て、ネックがご自分の左膝頭より少し内側に見える状態にしましょう。

こうするとギターは少しだけ上を向いた状態、ネックは両肩を結ぶ線を基準にすると20°~30°前方に傾いている状態です。

初心者の方に多いのは

・ネックを覗き込みすぎて猫背になる、顔がネックに近い

・腰骨からギターが離れすぎボディが必要以上に上を向く

・右腕でボディをギューっと強く押さえつける

です、注意しましょう。

ギターの種類や大きさ、体格によってかなり変わってきますので、上記の数字などはあくまでも目安とお考え下さい。

最初に「正解は複数ある」と書きましたように、これが唯一のやり方ではありません。

違うやり方もいずれご紹介させて頂きますね。


ぶっちゃけギターとベースってどう違うの?

無茶苦茶ざっくり言えば、大体同じ楽器なんですが・・・

☆違い

・ギターの弦は6本、ベースは4本です(例外はたくさんあります)。

・ベースはギターより弦が太くテンションが強く楽器自体も大きかったりします。なので単純に細かく速く弾くのならギターの方が有利です。

・ベースはギターより出る音が低いです。
普通にチューニングした場合、ギターの6弦を1オクターブ下げた音がベースの4弦になり、ギター5弦(1オクターブ下げ)=ベース3弦、ギター4弦(1オクターブ下げ)=ベース2弦、ギター3弦(1オクターブ下げ)=ベース1弦となります。

・アンプが違います。
ギターアンプ、ベースアンプはそれぞれの楽器に適したつくりになっています。
別にギターをベースアンプに、ベースをギターアンプにいれても音は出ます。

・ベースはドラムと併せてリズム隊と呼ばれることがあります。
バンドのリズムやグルーブを左右するパートだからです。
ギターはリズム隊に入れてもらえないことが多いので、少し悲しいです。
ギターだってリズムやグルーブに影響を与えていますし、そんな仲間外れにすることないのに以下略。

・ベースは指で弾く方もたくさんいます(勿論ギターだっていらっしゃいますけど)。
ピックより柔らかい音になって、ニュアンスを出しやすいです。
スラップという弦を強く叩いたり指で引っ張って弾(はじ)いたりする奏法もあります。

・ベースは複数の弦を同時に弾くことが少ないです。
 弾く場合もたくさんあるんですが、「(音程が低いため)音が濁る」などの理由で絶対単音しか弾かないベーシストの方もたくさんいます。
コードを弾かなければいけないという制約がないため、意外とギターより自由に動けたりします。

・ベースで作曲するのはちょっとやりずらいです。
 本格的に作曲をするベーシストは大体ギターかピアノが弾けます。

・ロックやポップスではベースソロはあまり聴きません。
なんでなんだろう。
ジャズだとしょっちゅう聴くんですが。

・ベースはギターより簡単と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、全く違います。
ベーシストは良い音を出すこと、グルーブ(曲のノリ)やテンポのコントロールにとてもシビアです。
「楽譜通り弾けたらそれでOK」という世界ではありません。
勿論どの楽器もそうなんですが、特にベースは上手な人とそうでない人の差が出やすいです。
怖い楽器ですよ。

・先にチラッと書きましたがベーシストの仕事はリズムキープ(意図的にずらす場合アリ)、グルーブのコントロール、単音でコード感(場合によってはテンションも)を出しつつスムーズな印象を与える、オブリガード、フィルインでのアクセント。これら全てを同時にやっているわけではないですが、上手い人はサラッとやっちゃいます。

かなりざっくりですが、伝わりましたでしょうか?

youtubeでベースの演奏してみた動画などを観て確認してみてください。

 

絶対にギターがうまくなる十ヶ条for初心者の方

1 ギターをスタンドにかけ寝室の目立つところに弦にピックを挟んだ状態で置く、絶対にケースにしまわない


2 毎日必ず夕食後に5秒ギターを膝に置き、ピックを持つ(弾く必要はありません。もし苦痛になるようならしなくても大丈夫です)


3 ギター仲間(出来れば初心者の方)を見つける


4 自分の好きなジャンルの演奏してみた動画(本人のMVではなく演奏してみた動画)を探し、意識的に観るようにする


5 ipodなどのプレーヤーを買い、音楽を聞く時間を増やす(ギターが強調されている曲をたくさんダウンロードするとベターです)


6 例え必要なことでも難しいことには手を出さない、楽しんで出来る事のみを練習する


7 目標、ノルマ、期限を決めない


8 未経験の方に無理矢理ギターを教えてみる(家族、友人など)


9 人に聞かせる(出来れば褒めてくれそうな人の前で)


10 弾いた後に弦を緩めない、弦を拭かない(面倒なことは、たとえ後で不利益になるとしても徹底的に避ける)


11 ギタースクールに入る(宣伝)


スポーツでも料理でも陶芸でも楽器でも、一般的に言って初心者(ざっくり言って始めてから5年以内)のうちはどんな練習をしても上達します。


練習内容や環境によって上達のスピード(効率)は変わりますが、最も大事なことは練習を続けることです。


そして練習を続ける事に効果的なのは、モチベーションの維持です。


ギターを買ったけれど上達しなかった方は、練習内容がまずかったから上達しなかったのではありません。


単純に練習時間が不足していたから上達しなかったのです。


練習時間を増やすにはモチベーションの維持が不可欠です。


「どうすればうまくなるか」ではなく「どうすれば練習時間が増えるか」を意識して下さい。


最もまずい事は、練習に義務感を感じることです。


「やらなきゃ」と思った瞬間に練習が嫌になります。


ギターという楽器はたくさん練習すればある程度までは必ず弾けるようになっています。


繰り返しますが、初心者のうちは練習時間を稼ぐことが全てです。


~ここから宣伝~
殆どのギタースクールの講師になるような人は、最低でも平均程度には元々ギター演奏に向いていて一日数時間の練習が苦にならない人です。

彼らにはあえてモチベーションの維持に努めるということが実感として理解しずらいでしょう(モチベーションなんて彼らにとっては自然に湧いてくるものなので)。

また普通の練習を普通にしても普通には上達しないという経験に乏しい事が多いです。

僕はFコードをきちんと弾けるようになるまで毎日4時間練習して一年以上かかりました(勿論ずっとFを練習していたわけではありませんが)。

5年間殆どギターを弾かない期間がありましたが、自分のモチベーションを意識的に操作してなんとか再開しました。

ギターファースト恵比寿は最も人の気持ちがわかるギタースクールの一つです。

 

 

出来るとやっぱり便利、耳コピに挑戦!

曲は皆さんご存知「メリーさんの羊」です。


「メーリさんの ひっつっじー」ですね。


そうです、電話をかけて来ない方のメリーさんです。


頭の中でメロディを思い出しながら「まっしーろねー」まで耳コピしてみましょう。


キーはCとします。


ではヒントです。


1 使う音は3弦5f(C ド)と7f(D レ)、2弦5f(E ミ)と8f(G ソ)のみです。他のポジションでも良いのですが、今回はこの4つの音を使います。5fは人差し指、7fは薬指、8fは薬指か小指で押さえるのが一般的です。


2 最初の「メー」は2弦5f(E)です。キーがCなのでドレミで言うとミになります。


耳コピは(必須ではありませんが)ある程度出来た方が作曲・アレンジが楽になります。


例えば頭に浮かんだフレーズをギターに直す、なんていう時も耳コピの経験がある程度ある方と全くない方ではスピードが結構変わります。


と言いつつも「特に練習していないけど、何年かギターを弾いていたら自然と耳コピが出来るようになった」なんて方もたくさんいらっしゃいます。


気楽に、遊ぶかんじでトライしてみましょう。


答えは下の方に「ドレミ」で書いておきます。


PS 最後の歌詞は地域や年齢によって違うかもです。僕は「楽しいなー」と習った記憶があります。





















答え 

ミーレドーレーミッミッミー レッレッレー ミッソッソー
ミーレドーレーミッミッミー レッレッミーレドー

です。

○弦の△フレットがどの音か覚えよう!その為の便利なコツ

ギターはレギュラーチューニングの場合

6弦5fと5弦開放が同じ音(A)

5弦5fと4弦開放が同じ音(D)

4弦5fと3弦開放が同じ音(G)

3弦4fと2弦開放が同じ音(B)

2弦5fと1弦開放が同じ音(E)

です。


そして


12f上がると1オクターブ上、12f下がると1オクターブ下

になります(例:1弦3fと1弦15fは共にG)


この知識がなんの役にたつのか?


ほんの1例ですが、例えば「Eのパワーコード」といえばパッと思いつくのは6弦開放がルートのパワーコードです。


しかし上のことを覚えていればあら不思議!


1オクターブ上の6弦12fがルートのパワーコードでもちゃんとEのパワーコードが弾けてしまいます。


「6弦ルートだと音が低くて重いな、もっとかるくしたいな」という時は6弦12fがルートのパワーコードという選択肢を得られるわけです。

「けど12fは遠いから、移動が大変だよ」という方もあら不思議!


5弦7fと6弦12fは同じ音なので、5弦7fがルートのEのパワーコードを弾いてしまえばいいわけです。


そして「もっともっと高い音がいいよ」と仰る欲張りなあなたもあら不思議!


5弦7fの1オクターブ上である3弦9fがルートのパワーコードを弾いてしまえばいいわけです。


というわけで「同じ音でも押さえるところは複数ある、オクターブ違いなんかも含めればもっと色々」というのを知っておけば、コードを押さえるのが楽になります。


これはコード弾きだけではなくソロを弾くとき(むしろソロの時の方がこの知識が役立ちます)、作曲をする時、編曲をする時にもめちゃくちゃ使えます。


ここから更に発展して「○弦の△fはB」といったことがぱっと頭に浮かぶようになると、ギターという楽器を使いやすくなります。


最初は「12fで1オクターブだから、えーっと・・・」というかんじで大丈夫なので、上記のことを意識してみて下さい。

 

恵比寿グルメ紹介 立ち食い天ぷら「喜久や」

たまには音楽を離れてこんな話も。

喜久やさんはおしゃれな立ち食いの天ぷら屋さんです。

たまに行きますが、アンジャッシュの渡部さんが本やテレビで絶賛しただけあって平日でもなかなか混んでいます。

定番の海老や山菜の天ぷらはもちろんのこと、大根の天ぷらがうまい!

味が染みたおでんの大根を天ぷらにして、上にとろろ昆布が乗っています。

変わり種でパクチーの天ぷらなんかもあります。

駅から近いですし、立ち食いと言ってもおしゃれなので女性も入りやすいです。

ここに行ってから近くのそば屋さん「香りや」さんに寄るのが定番コースです。

喜久や 食べログ ←クリックでジャンプします

 

「だめだ、間に合わない・・・」左手の移動を速くする方法(横移動編

弦と平行方向の左手の移動をスピードアップさせる方法です

ソロにもバッキングにも必要ですよね。 ギターを持っていない状態で適当に左手を素早く動かすことは簡単ですが、ギターを持った途端にこれが出来なくなってしまいます。

もっとも大きな要因は「ゴールが決まっているから」です。

当たり前ですね。

ゴール(次に左手で押さえようとしている弦・フレット)からずれたくないから、どうしてもゆっくりになってしまいます。

例えば左手中指で2弦3フレットを押さえている状態から2弦12フレットまで一気に移動させたいとします。

“3フレットをスタートした瞬間から加速、6フレットあたりで最高速度、その後ブレーキをゆっくり踏み込んで減速しながらそろそろと12フレットで止まる”といったやり方だと、確かに正確に12フレットに到着はするのですがどうしても遅くなってしまいます。

スピードを求めるなら。 “12フレットまで全速力でつっこみ、到着したら一気に急ブレーキ!” です。

前者は公道での運転が上手な人、後者はレーシングドライバーのイメージですね。

ゴール(12フレット)を多少通り過ぎるのは覚悟の上で、最高速度→いきなり急ブレーキを練習してみましょう。

手だけでなく手首、前腕、肘も一緒に手前(胴体側)にズバッ!と引きつけましょう。

そして見るのは(スライドと同じく)左手ではなくゴールである12フレットです。 「スピードが欲しいのならスピードのことだけを考える」です。

最初から複数のことを同時に練習するというのは大変です。

一番欲しいものがある程度身についてから他の要素を考える、というのがおすすめですよ。

力を入れすぎて怪我をされないよう気をつけてくださいね。

 

「練習してるのに・・・」ギターがうまくならない時に試すべきこと

まずは今、「なにを」→「どのくらい」→「どのように」練習していて上達しないかを考えます。


「どのくらい」というのは練習量、「どのように」は練習法などです。


どちらも過去記事に色々と書いてありますので、よろしければご覧ください。


そこで今回は「なにを」です。


何が問題かと言うと、「弾きたいフレーズが弾けない」から困ってしまうわけです。


では「別に弾きたくないけど向いているタイプのフレーズ」を練習してみてはいかがでしょうか?


当然向いていないフレーズや曲、奏法に比べて上達しやすいはずです。


この場合の向いているとは他のギタリストより優れているという意味ではなく、「自分が他のことよりやりやすいと感じていること」です。


実例を挙げます。


例によって僕です。


僕がギターを弾くこと自体に向いていないというのは何度も書きました(毎日4時間練習してFを弾けるまでに1年以上、弦を1本だけ弾くのに半年以上・・・)。


毎日「こんなに練習しているのにどうして弾けないんだろう」と涙でアンプを濡らしてビリビリと感電する日々でした。


そんなある日、わりとすんなりと出来る奏法に出会います。


カッティングです。


それでも平均よりは上達は遅かったのでしょうが、自分にとっては「こんなに俺に向いている奏法はない!」でした。


当時僕がやりたいと思っていたのは華麗なソロやスピーディなリフでしたので、特にカッティングがやりたかったわけではありません。


しかし当時の僕は「別にやりたくないけど、多分これを必死に練習すれば武器になるだろう。別にやりたくないけど」と考えました。


この判断は大正解でした。


そしてカッティングの練習をするうちに自然と他の奏法の下地も身につき、それ以前に比べて上達のスピードは上がりました。


また「得意なことがある」という自信がつき、指も動くようになり、ギターに慣れて緊張も薄れ、モチベーションが上がり練習量が更に増え、最終的には札束の風呂に入れるようにまでなりました。


まったく、カッティングちゃん様々だぜ!


というわけで、やりたい事は一旦置いておいて、比較的やりやすい事を練習してみませんか?


たとえば「CよりDの方がなんとなく押さえやすい」という方なら、無理にCを練習せずにDメジャーセブンスなどのコードに挑戦してみる。


「人差し指と中指が他の指より動かしやすい」方ならその二本だけで弾けるタイプのフレーズを探す。


「機械をいじるのが好き」という方ならエフェクターやPCのソフトの勉強をしてみる。


当然得意なことは伸びるのが早いです。


「とりあえず好きなことより得意なことを優先させる」というのは上達のスピードを上げるのに間違いなく効果があると思います。

 

どのくらい弾けたら「ギターが弾ける」ことになるの?

僕は自分のギターが褒められた時、お礼を伝えてから「まだまだです」と言うことが多いです。


謙遜しているのでも卑屈になっているのでもなく、本気でそう思っているからです。


「私はもっとうまくなりたいのです!」という気持ちもあります。


けど僕は、二つに分ければどう考えても「ギターが弾ける」グループに入ると思います。


では弾けない人との境界線はどこなのか?


知り合いに調査した結果は


「Fを含めた5つくらいのコードをジャカジャカある程度安定して弾ければ、それはもう弾ける人」


です。


何人かの全く弾けない人の意見を総合すると、こんなかんじです。


ギターを練習されている方を見ると、ご自分を卑下される方が多いような気がします。


「やはり速弾きと簡単なタッピングぐらいは出来なくちゃ」というような固定観念を持たれている方もいらっしゃいます。


話変わりまして、僕はサッカーが下手です。


ですからリフティングが50回出来る方を見ただけで「すごい、日本のメッシや!味の宝石箱や!」と叫んでしまいます。


リフティング50回というのは、カンの良い子ならサッカースクールの小学生でも出来ます。


リフティング50回=Fを含めた5つくらいのコードをジャカジャカある程度安定して弾ける


ということなのでしょう。


上を目指すのはとてもいいことですが、自分を過小評価してはいけません。


自信を失い、今後の練習に対する意欲にも影響がでます。


ドレミをゆっくり弾けるだけでちょっとすごいですよ。


ほんとに。


※DTMなんて、普通の方からしたらただソフトを持っているだけで「すげえ、パソコンで音楽やるやつ持ってんだ!」です。

 

ギターが上手くなりたいけど握力がない!手が小さいんだけど!ネックの握り方がわからない!

 

ソロの時、ネックに左手の親指が乗ってネックを握るような形になる方が多いです。


日本人でも外国人でも、ロックやブルースでは上記のフォームの方が多いですよね。


ちょこちょこ調べてみたのですが、理由として一番多いのは「(なんとなく)安定するから」というものです。


ただ僕はローコードを弾く場合などを除いて常にネックの裏側に親指がある(前から見て親指が見えない、いわゆるクラシック)フォームなのですが、安定していないと感じた事はないです。


親指をネックに乗せてしまうと指が開き辛くなってしまうので、個人的には弾きにくく感じます。


ただチョーキングの時は確かに力が入りにくいので、その瞬間だけフォームを変えたりしますね。


どちらのフォームでもとても上手な人がいるので好き好きなのですが、試しにいつもと違うフォームに挑戦してみてもいいかもしれません。


そして握力なのですが、僕は握力32kgと男性としてはかなり非力でも講師が出来るくらいにはギターが弾けます。


また女性やお子様を含めて、筋力が足りなくて演奏が出来ない生徒様を今まで見たことがありません。


ポイントとなるのは力の強さではなく使い方とフォーム、そしてタイミングです。


楽器屋にも握力を鍛えるバネが売っていますが、あまり意味はないでしょう。


筋トレの時間を練習に使った方がはるかに有益ですよ。


そして強いて言えば、演奏に使うメインの筋力は単純な握力ではなくインナーマッスルです。


これは練習していれば自然についてきます。


最後に手の大きさ問題ですが、「手が小さいからギターが弾きにくい」というのは最もよく聞く台詞の一つです。


実は僕も平均より手が小さいので最初の一年は同じ事を言っていました。


しかしいつのまにか自分の手が小さいとは全く思わなくなっていました。


理由は「手の使い方を覚えたから」です。


1フレット(金属の棒)の真上に左手人差し指を乗せ(押さえる必要はありません)、手を思い切り開いて5フレットに描いてあるマーク(白い○だったり四角だったりします)に小指が届きますか?


全く届かないようならそのギターはあなたには大きすぎるかもしれません。


ミディアムスケールやショートスケール、ネックの薄いギターを検討してみて下さい。


ちょっと届かない程度なら、すぐに届くようになるので大丈夫です。


すごく難しいテンションコードなどは別ですが、初心者の方が指が届かない原因は手の大きさではなく力が入って手が固まっているから、若しくはフォームが間違っているからです。


その証拠にしばらく経つと皆さん段々届くようになってきます。


もちろん手が大きくなったわけでも指が伸びたわけでもありません。


単に正しいフォームを習得し、リラックスして余計な力が抜けただけです。


9歳の子供で大人顔負けのプレイをする子もいるのですから(勿論大人用のギター)、やはりよっぽど小さかったり事故に遭って関節が動かない方を除けば身体的要素はギターに関係していないと言えます。


と言いながらも僕もミディアムスケールだったりしますんで、これから買われる方はレギュラー以外もご検討下さい。


個人的には170cm以下の方にはミディアム以下があっていると思います。


レギュラーって欧米の男性を基準に作られていますから、小柄な女性だと少し大変かもしれません。


ギター界の中ボス、Fを押さえるコツ1

平均するとFが弾けるようになるまで1~2ヶ月でしょうか。


僕は一年以上かかりましたが。


というわけで「F問題」については誰よりも深く悩んできました。


ではいきます。


☆「左手人差指が90%!」
人差指がきちんと押さえられれば、勝ったも同然です。


というわけでまずは中指、薬指、小指は全く使わずに人差指のみの練習をしましょう。


ポイントは


1 左手親指を3弦1フレットの真裏あたりに指紋がネック裏にペタッとつくように自然に当てる


2 人差し指を1フレットの5mm左側にフレットに沿うように(まっすぐにする必要はないです、あくまで自然に)置き、10度から30度程指紋が自分の体を向くように傾ける


3 指をスマホにタッチする時のようにかるく弓型に曲げる(絶対にピンと伸ばさない)


4 第二関節の指が膨らんでいる部分を1フレットの1・2弦の間にいれ(落とし込むイメージ)、ネックの裏に回した親指と人差指で強めにネックを挟む。
その状態で1・2弦共に音が鳴るか確認する


5 人差指の先で6弦1フレットを最低限の力で押さえる


というわけで人差指だけで6・2・1弦の音が鳴れば成功です。


うまくいかない方は上記をもう一度確認してください。


くれぐれも同時にトライせず、1が出来たら2に進むといったように順番にクリアしていって下さい。


珍しく続きます。

PS 「Fが押さえられない」などといったときがギタースクールが役に立つ時です。
文章と違って生徒様の癖や手の大きさ、形を考慮した上でアドバイスできますからね。
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ギター界の中ボス、Fを押さえるコツ2

前回の続きです。


ここまできたら、あと少しです。


人差し指を音が出る状態でキープしつつ、中指を添えます(3弦2フレット)。


6・3・2・1弦の音が全て出ることを確認して、薬指(5弦3フレット)を添え、音が出たら最後に小指(4弦3フレット)です。


一気に押さえようとせず、必ず順番に押さえて下さい。


うまく押さえられない方は手の形が間違っている可能性が高いです。


「ギター F 左手」で画像検索すると正しいフォームの写真が出てきますので、押さえられないとしてもとにかく手が同じ形になるようにしましょう(指の第一関節は反らせてはいけません、山になるようにしましょう。最悪怪我をします)。


音が出る出ない以前に届かない指がある方は、手の形が間違っているか押さえようという意識が強すぎて力が入り手が固まっています(初心者の方にはとても多いです)。


まずは力を全く入れずに指先を弦の上に置き、手の形を脳に覚えさせてみましょう。


9歳の子供でも大人用のギターでFが押さえられます、手の大きさや特別な握力は必要ありません。


また小柄な女性でも問題ありません、うまく押さえられないとしたら身体的な問題ではなく完全に技術的な問題です。


Fはマスターするのが大変ですが、諦めないで時間さえかければ皆さん弾けるようになります。


頑張って下さいね。


※Fはいずれ弾けるようにならないとまずいですが、あくまでも「いずれ」です。
嫌になったら別の楽しい練習をしましょう。
違う事をやっていたら、意外とそのうちスルッと弾けるようになったりしますよ。
僕の場合はそうでした。


PS ゲーセンのギターのゲーム、すごく難しいです。あれ、本物の方がよっぽど簡単ですよ。

 

ギターのお手入れ

今回はギターのメンテナンス、ということについて話してみたいと思います。

「え、それってギターの練習と関係ないじゃん!」と、思う方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、ギターの手入れというのは直接はギターのプレイ・練習とは関係ないですね。

でも、だからと言って軽視していい内容でもないと思うのです。

毎日のギターの練習も、ちゃんとしたギターがあってのことです。

ですから、それのためにもギターをちゃんと整備された状態にしておく事はとても大事です。

ブログの読者の方でも、折角ギターを始めるのだから高いギターを!と思って奮発された方も少なからずいらっしゃるんじゃないでしょうか?

そういうギターもきちんとメンテナンスされてないがためにだめにしてしまってはもったいないですよね?

というわけで、今回はギターの「お手入れ」についてです!

まず、皆さんはギターをどのような状態で部屋においていますか?

まさか、、、、、部屋の隅に立てかけて置いている、、、、、なんて人はいませんよね!?

そういう人は即刻ギタースタンドを買ってきてください!

楽器屋で1000円もあれば買えるものです。

ギターはその形状ゆえにまっすぐ安定して立つ事は出来ません。

だから、無用な転倒・滑落を防ぐためにも

1)部屋の中では必ずギタースタンドに立てかけておきましょう!

さて、それでは具体的なメンテナンスの方法ですが、「メンテナンス」と言っても,もちろん毎日ギターを解体する必要があるわけではないです。

2)普段はするべき事は「弦の手垢を拭く」「ホコリを落とす」ぐらいです。

手垢は落としても弾いてる限りは弦に付く物なのである程度仕方ない部分はありますけどね。

ホコリを落とすには楽器屋さんで売っているクロスでボディ・ネックの裏などを乾拭きしてあげましょう。

特にスプレーなどを使う必要はありません。

弦の手垢については、クロスで拭いても気休め程度にしか落ちないので、弦がさび付いてきたな、と思ったら以下の手順を試して見てください。

i)ティッシュを一枚用意する。(このとき、ロック式のギターの場合はロックナットを緩めておいてください)

ii)ティッシュを折りたたみます。なるべく厚くなるように折りたたんでください。

iii)そのティッシュで弦をはさむようにしてこすってください。

このとき、1~3弦ではかなりの熱が発生してティッシュが焼き切れるので、指をヤケドしないように気をつけてください!!

やってみるとわかりますが、手垢というのは結構頑固に弦にこびりついています。

クロスで軽く拭いただけでは気休めにしかならないということ、分かりますね(苦笑

また、文中にもありますが、ティッシュと弦の摩擦によりかなりの熱が出る上、1~3弦は結構細いのでティッシュが焼き切れます。

最初は少しずつ拭いたり、次の弦に移るごとにティッシュの別の部分を使うなど、充分気をつけないとヤケドする恐れがあるので充分気をつけてくださいね!!

と、ここまで説明してきた内容ではどうも「メンテナンス」というほどの作業量もないですね。

それもそのはずです、なぜなら、

3)弦交換の時こそメンテナンスの大チャンス! だからです。

弦交換の話はまた時間をとって説明したいと思いますが、弦を外すという事は普段手の届かないフレット、ピックアップの間、ヘッドなども用意に手が届くので、メンテナンスにはもってこいのチャンスなんですね。

具体的には以下の工程を行うことが出来ます。

4)指板の手垢を落とす

5)ピックアップの間、ブリッジの隙間、ヘッドなど、普段手の届かないところのホコリを落とす

6)ポリッシュを使用してボディの汚れを落とす

まず、4)についてですが、これは案外見落とされがちなポイントなんではないでしょうか。

指板(「しばん」、ネックの表側の板の部分)はほぼ常に左手の指先で触れている状態なので、手垢がたまって行きます。

メイプル指板のギターならば汚れがたまっていくのが分かりやすいかもしれませんが、ローズ指板・エボニー指板のギターだと指板が黒っぽいので気がつきにくいです。

しかも、普段は弦が邪魔をして乾拭きすらなかなかままなりません(汗 なので、弦交換で弦が全部外れたときに掃除して手垢を落としてしまいましょう!

具体的には、

4.1)クロスに市販のレモンオイル(楽器用)を噴きつけます。

4.2)指板を磨いていきます。

具体的にはなるべくネックの木目に沿う方向で(フレットとは垂直方向に)拭き取ること!

ただしフレットの際はどうしても汚れがたまるのでよく汚れを取り除きましょう。

4.3)ハイポジションの方は物理的に無理なので、フレットと平行方向に拭いてしまってかまいません。

というように拭いていきます。

毎回弦交換の度にしなくても、、、、と思うかもしれませんが、こういった普段からの気遣いの積み重ねがギターをいい状態に保つのです(笑

次に、普段は手が届かない細かい隙間のホコリを落としていきます。

ここでは特にスプレーやポリッシュなどは使いません。

フロントP.U.とリアP.U.の間、もしくはセンターP.U.との間などの隙間を見てください。

意外とホコリがたまってませんか?

ストラトのように白地だと特に目立つんじゃないでしょうか?

ここは演奏中はなかなか手が届かない上に、ピックの削れカスが飛んでたまることもあります。

なのでクロスでサッと拭いてキレイにしてしまいましょう。

ブリッジの隙間などの細かいところもキレイにするチャンスですが、クロスではなかなかとりきれないこともあるので、そういった場合は市販の耳かき(100本で100円とかの)を使用しましょう。

奥まで汚れが取れる上に安価なのでオススメです。

最後に6)についてですが、これは普段は必要ありません。

というのも、ポリッシュを使わないと落ちない汚れというのはそんなにない上に、汚れがつきやすい場所(例えばボディで右手が触れる部分)はキレイにしたとしてもすぐにまた汚れ始めるからです。

なのでそんなに気にする必要はないですが、一つだけ注意しないといけないことがあります。

 

ギターの塗装です。

ギターの塗装にはざっくり大きく分けてポリ塗装・ラッカー塗装があります。

このうちラッカー塗装というのは注意が必要です。

ポリ塗装というのはボディ全体を塗料で閉じ込めるように塗る塗装のことで、厚みがある分外気の温度・湿度には強いです。

ラッカー塗装というのは塗料を薄く塗った塗装のことで、ギターの鳴りを最大限引き出せる一方、温度・湿度の変化には弱いです。

一般的にギターはポリ塗装が多いですが、20万円を超えるような高級なギターで、ボディーの表面が鏡のようにつるつるしていないギターの場合はラッカー塗装の可能性があります。

そういった場合は、ポリッシュは必ず「ラッカー塗装専門」の物を使ってください。

一般に市販されているボディポリッシュのスプレーはポリ塗装を前提としているため、ラッカーのギターに使用すると強すぎて塗装まで落としてしまうのです。

ラッカー用・ポリ用ともに、使用法としては指板の時と同じく適量をクロスに吹きかけてそれで汚れを落としていくようにするといいです。

ボディに直接吹きかけるとビックアップの隙間など拭き取れないところに入る恐れもあるので。

窓を拭くのと同じような要領で、ポリッシュがボディ表面の汚れをすっかり浮かしたら汚れを拭き取りましょう。

さらに乾拭きをするとボディはピカピカになります。

気分がいいですよ!

必要なところを全部拭き終わった後は、

7)ネジの緩みがないかどうか確認しましょう。

ジャック(シールドを挿す部分)ががたついていないか、ストラップのエンドピンが緩んでいないか、ボリューム・トーンのノブが不安定になっていないかなど、ネジやレンチで直せるところは全部しっかりと締めましょう。

演奏中はギターが何のピックアップを使っているか、何の木材から出来ているか、ということよりこういったネジのがたつき・ゆるみなどの方がずっと気になるものです。

気持ちよく演奏・練習するためにもしっかりと確認しましょう。

以上で、一般的なメンテナンスは終了です。

複雑だと思いましたか?

いえいえ、実はここに書かなかったもっと簡単で大事なメンテナンスがあるんです。

どういうことか?

それは、 8)毎日ギターを弾いてあげる。

ということです。

弾いた結果ついた汚れを落とすのだから言っていることが矛盾しているじゃないか、と思うかもしれませんが、これはそういうことではありません。

普段からギターに毎日触れて演奏してあげていることで、ギターの不調などをいち早く察することが出来るのです。

また、ギターを弾かないと、ギターを弾かない→気が付かないうちに汚れがたまる→弾きたくなくなる→ギターを弾かないという悪循環に陥りかねません。

こうするとギターの状態は悪化していく一方なのですが、放置してしまっているとそれにすら気づけません。

だから毎日弾いてあげて、毎日状態をチェックしてあげること、これが一番大事なメンテナンスなんです。

さて、大分長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか?メンテナンスが面倒くさいと思いましたか?

そういわずにきちんと毎日簡単に掃除するぐらいのことからはじめてみてはいかがでしょうか?

毎日掃除しているうちにきっと練習したくなってくるはずです。

また、自分で掃除することによってギターへの愛着が一層わいてくることでしょう。

それがギターに「愛情をかける」ということなのではないでしょうか?